誘導標識ってどういうものを指すの?
人々の安全欠かせない標識、そしてその中の一つが誘導標識です。ここでは誘導標識とはどういうものか、誘導灯はどう違うのか、点検についてなど誘導灯・誘導標識について紹介いたします。
誘導標識とは?

標識は日常生活において色々なところで見られるものとなっています。そんな中でも安全な場所に人案内するものである誘導標識、非常口の標識がそうです。万が一の事態に備えて設置されているそれは、パニックになっている状態でも人を不思議と落ち着かせて誘導してくれます。なんとなく構成されているものではなく、それはしっかりと考えあげられて作られたものなのです。これらデザインには色や図形、そして対比なども含んでデザインが決定されています。誘導標識に利用されている緑はリラックス効果を与える色、森の中で木々の緑に囲まれていると心身がリラックスするのと同様に、標識においても緑はそうした役割をもっています。
混乱していて緊迫しているときに誘導する必要がある誘導標識、緊張は強いストレスとして人間の身体に影響を与えるものです。それから逃れるための手段を提示されればやはりそちらに行きたくなるもの、その心を上手く利用して使われているものとなっています。色はいずれも緑と白で構成されていることが殆どで、その比率によっても意味合いが若干異なります。いずれも誘導を目的としているものではありますが、緑をベースに抜きされているものは避難誘導標識、そして白をベースで緑抜きしたタイプは通路誘導標識です。いずれも誘導を意味しているものの、順路を示すものか、そこが出口であることを示しているかの違いがあります。
尚これらはどこでも設置してもいいものではなく、きちんと消防長官が定めた基準があるので、それにそって適切な位置に設置するのが大事です。それは誘導標識か通路誘導標識かで異なりますが、設置して必要な照度が得られる場所、そしてほかに紛らわしい掲示物がないことが条件として含まれています。人に危険を知らせる安全標識もあれば、こうした誘導を目的とした安全標識もあります。ここで赤や黄色などの警告色を利用してしまうとその効果は得られず緑を用いることで誰しもが自然に誘導されるように考えられているのです。
ビルやお店、オフィスなどさまざまな建物の中で見られますので、今一度誘導標識がどこに設置されているかを確認するのがおすすめです。なんとなく見ているものですが、危機的状況になったとき身の安全を守るため欠かせないものです。また建物の管理をする場合は設置条件にマッチしたところに適切に設置するのを意識し、そしてうまく誘導標識と誘導灯の使い分けをしていきたいところです。けして怠ってはならない部分なので、しっかりと意識して設置を考えていく必要があります。
誘導灯とはどんなもの?

誘導標識と誘導灯という言い方がありますが、この二つには決定的な違いがあります。灯という感じが含まれているとおり、誘導灯とはそのものが光るように設計されており、中にバッテリーや照明器具が組み込まれているものです。これは停電時でも勿論点灯するようになっており、20分以上点灯して災害による停電の場合であっても人々を誘導できるようにしているものなのです。建物によっては60分以上点灯し、人々に標識としての役割を果たしています。暗所でも点灯して存在を知らせ、そして正しい安全ルートと出口に誘導するために必要なこれは不可欠なものとされていますが、当然ながら電灯やバッテリーのメンテナンスが必要なものです。
いずれ交換する必要があり、いつでも万全にしておかないといざ災害の時に機能しないという恐ろしいことになってしまいます。ご使用の誘導灯の寿命を参考にし、適切な時期の交換を心がける必要があります。主に普段見かけているであろうものはこの誘導灯ですが、中には勿論誘導標識もあります。いずれも発光しているように感じるので見分けが付かない、という人もいるかもしれませんが、これは誘導標識が蓄光して発光しているためです。光を蓄える性質がある材質で作られた誘導標識はバッテリーや光源がなくても発光いたします。
徐々に光は失われていくものの、また光を浴びると蓄光して発光いたします。これも改正によって小売店、飲食店、事務所、倉庫といった小さい店舗での利用が認められるようになっているので導入しているところがあります。バッテリーなどを利用しない分コスト面で優れた利用をすることができ、環境に配慮しつつコスト削減が可能です。
但し誘導灯か誘導標識かは自分で判断せずに必ず所轄の消防署に問い合わせる必要があります。相談してからの設置でないと、それが十分な役割を果たさなかったり条件を満たしていなかったりする場合があるので要注意です。誘導灯、誘導標識は消防署に相談しながら設置が必須、購入が可能なものですが何も考えず設置した場合、不可だったという場合も十分にあり得ます。
誘導灯の光源はLEDがおすすめ

白色電球などさまざまな光源がありますが、今は広くLEDが出回っている時代です。そしてこれは勿論誘導灯にも利用されており、その理由は多くあります。まずは最もLEDのメリットとして掲げられていることが多い長寿命であるというところ、最初に必要となる経費については他の光源よりも高額になる可能性がありますが、その分ランニングコストや長寿命で補うことができるため長い目で見ると安く利用が見込まれます。また長寿命ということでメンテナンスは必要なものの、交換回数を大幅に減らせるので常時利用している誘導灯の光源にはとても適しているのです。他にも冷陰極というものも利用されているケースもあり、こちらも長寿命とされていてものによっては15年ほど点灯しているケースもあります。
但し消費電力についてはLEDのほうが安く軍配が上がっており、普及もしているので誘導灯に使う光源に悩んでいる場合はLEDの導入がまずはおすすめとなっています。またLEDは蛍光灯などとは違って虫を寄せつけたりなどもしないものです。そのため、屋外に設置する誘導灯などにも使用しやすく、大きなビルでも利用されているケースが多いです。最初の導入コストについては少々お高めですが、迷っているのであれば是非LEDでの誘導灯をおすすめいたします。
安全な場所に誘導する誘導灯・誘導標識についてのまとめ

誘導灯・誘導標識は消防署と相談の上正しい設置をすることで人々の安全を促すものです。普段はあまり意識していないものですが、いざ災害など危機的状況に瀕した場合命綱のような存在にもなるものなのです。色や形、大きさに配慮して、ここは安全だと分かってもらえるように考えられている誘導標識、危機的状況下で緊張が走っている現場でもそうした考えになって誘導できるものとなっています。そんな誘導灯・誘導標識を正しく設置するのが建物の管理者の義務です。
交換時期、メンテナンスをしっかり行っていき、正しく安全に誘導灯自体を使用する必要があります。また誘導標識についても、蓄光の明るさは二種類に分けられるので設置場所や誘導標識の種類によって上手く使い分けていくのが大事です。設置基準を参照の上、よりコストをおさえつつ快適に使い続けられるものを使用するのがおすすめ、そしてそれら誘導灯・誘導標識は通販サイトでも購入可能となっています。